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2014.02.06 Thursday

保育園来訪記

知人の方の紹介で木工機械を譲っていただくことになりました。
滋賀県湖東地区のとある保育園の跡地。現物を確認するために足を運ぶと、まずこの建築の雰囲気に驚きました。

大きな瓦葺きの木造平屋建てで中に入ると趣きのある開放的な空間が広がっています。

老朽化のためすでに取り壊しが決まっていたのですが、
こんなにステキな建物を工場として使われていたことを少しうらやましく思いました。


長い間使われ続けてきた物や建築には独特の愛着がわきます。

まあ長い間使われてきた時点できちんと作られていたり、使いやすかったりする割合が高いのは当然で、
そーいったモノが魅力を帯びることもなんとなくわかる気がする…とも思うのですが、
古いからイイ!ではなくそもそもそれ自体がイイから長い間使われて古くなるってことでしょうか(?)

また素材によって木は塗装では表現出来ない色に変わり、真鍮や銅はくすんで、鉄は錆びて…
そんなことが更にもののステキ度(笑)を高めているように思います。

例えばこんな感じ↑

ヴィンテージやアンティーク、古民家とかいったものの魅力もそんなとこにあるのかもしれませんねぇ。

100年前のあかり↑

ピジョン社製のオイルランプ(フランス製)

そんなずっと使われるようなモノを僕も作っていきたいものです。




おまけ
時間を経たモノや建築を本当にとても、こってり愛してやまないことがひしひしと伝わってくるマンガ家
冬目景さんの作品を紹介します。

.泪曠蹈
建築を学ぶ大学生 土神(にわ)が建物の持つ(記憶)を視る能力に目覚め、建物が見せる過去から(建物の望み)
を叶えるべく奔走する。
建築や家具がストーリーに直接関わってくることもあり、背景がすごく丁寧に描き込まれていて画をみるだけでも楽しめます!

▲▲灰法
家庭の事情でじいちゃんの住む築80年以上のしきみ野アパートに越してきた空木(うつき)が謎の少女アコニーと出会い、
しきみ野アパートに意思があることを知らされる。
住民のかえるやら幽霊やら座敷童子やら森の精霊やらまあいろいろ、多彩なキャラクター達と非日常的な生活を送る。

J玄峇柩菲記
明治26年に作られた生き人形イアンは裏通りの細い路地を抜けた先にある町の住民。
人間から忘れられた物たちや役目をまっとうした物たち(物の怪)の住む町で起こるヒューマン(?)ドラマ。


上に挙げた冬目景さんの作品は人と人や人と物(モノ)のコミュニケーションがしっかりと書かれ、
背景になる建物や家具などがとてもきめ細かな描かれ方をしているところが特徴的で、
それだけで十分なのですが、そんな背景として扱われる建物やモノやらがストーリーの軸にあって、
生き物(キャラクター)として扱っているところがおもしろすごい!って思います。
おすすめです。