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2014.08.15 Friday

エンドレス8 ½

8月も半ば…。
仕事だったり遊びだったり、わりと変化も多く日々よい加減の刺激を受けてモノ作りに励んでいるのですが、
こうも暑い日常が続くと昨日と今日と明日の境目があいまいになって、
しまいには扇風機もしくはクーラーに当たりながらひえひえのビールを片手に避暑地的物語の中へ
ヴァカンスへ出かけたくなります。けれども行き先は何故かいつも夏の暑い日だったりするのでした。

そんなわけで、涼しい何処かへ逃避したい!けれども外は暑い!
家から一歩も出たくない貴方に屋内に居ながら行ける少し不思議な旅を紹介します。

まず1つめは『サマータイムマシンブルース』(映画)
とある大学の(まー善通寺にあるけど)

夏休みにSFの意味さえ知らないSF研究会のメンバー達が
オバカな行動の連鎖で部室のクーラーのリモコンを壊してしまいます。
翌日、灼熱の部室に突然現れたタイムマシンに乗って昨日へ壊れる前のリモコンを取りに行くのですが…。
原作、脚本上田誠。監督本広克行。音楽halfby&strauss、tommyheavenly。
瑛太、上野樹里、真木ようことか豪華な俳優。なのにB級!いや、C級だねぇって感じがとてもアリだと思います。
名言は(おれのヴィダルサスーン返せー!)(白とか黒とかどっちでもいいよ!!)です。
観たくなるでしょ?


次に『時をかける少女』(アニメ)
言わずと知れた名作。筒井康隆原作の小説をもとに細田守監督がアニメ化した作品。
ストーリーは知っての通りですが、山本二三の背景画が美しい!!
この夏に静岡市美術館で展覧会をやっているので是非行ってみたいものです。
あっ!?ついでに同じ細田監督の『サマーウォーズ』もこの時期の話なので是非観てみて下さい!


3つめは『人類は衰退しました』(アニメ)
田中ロミオ原作のライトノベルをアニメ化。ファンシーな絵柄とは対照的に風刺的で毒々しい世界観。
人類の文明が衰退して旧人類となった(わたし)達と現人類の妖精さん達との関係がおもしろいです。
異種族に対してフィールドワーク的な手法で観客でもある僕たちと一緒に妖精さん達を知っていく感覚には
文化人類学的な視点が入っていて好奇心がくすぶられます。
第7、8話の(妖精さん達の時間活用術)では、
主人公(わたし)が上司でもある祖父に頼まれて初対面の助手さんを迎えに行く途中に
妖精さんがお菓子を量産するために(わたし)のクローンを作ろうとするのを
(わたし)に拒まれるところからはじまります。
クローンを諦めた妖精さんはタイムスリップするバナナを作って(わたし)を増殖させるために
時間のループの中へ送り込んでいきます。
その繰り返される過程で不確実な存在でもある助手さんが(わたし)の認識によって確定するストーリーです!
スゴい!…って意味不明ですよね(笑)是非観てみて下さいね。

そして、只今シーズン2の最中ですが、『スペースダンディ』(アニメ)の
エピソード10(明日はきっとトゥモローじゃんよ)です。
珍しい宇宙人を捜して宇宙を旅するダンディがエピソード1で仲間(ペット?)になったミャウの故郷
ベテルギウス星へ訪れます。
そこで謎のエネルギーパイオニウムの影響で日めくりカレンダーがめくれない同じ日のループに入ります。
田舎の小さな町工場で旋盤工として働く寡黙なオヤジと世話焼きの母や
マイルドヤンキー的旧友やクラスのアイドルとの再会、
そんな繰り返す同じ日からミャウが選んだ選択は…。
リアルすぎて泣けるストーリーです。

最後にぼくの大好きな小説です。
『夏への扉』ロバート・A ・ハインライン 著
アメリカのSF文学の巨匠の作品です。ネタバレします。
タイトルからも想像出来ますが、どちらかというと冬の作品です。
エンジニアで発明家のダンはメロメロだった女性ベル・ダーキンと友人のマイルズ・ジェントリーに裏切られ
心の友でもある猫のピートを含むすべてを失い、ベルの陰謀によって1970年(1956年の作品です。)
から30年後の未来の2000年へコールドスリープで送り込まれてしまいます。
2000年の世界でもエンジニアであることを忘れず日々を送るダンは未来の世界で唯一できた友人のチャックに
タイムマシンがあることを聞きつけてあらゆる手を使って1970年に戻って自分の人生を取り戻そうと奮闘します。
そんな中でダンは(なんどひとに騙されようとも、なんど痛い目をみようとも、
結局は人間を信用しなければなにもできないではないか。)と考え、人生をかけた戦いに挑みます。
外に通じるドアが12もあるダンの家で冬になると雪が嫌いなピートはダンに何度もドアを開けさせます。
そのうちのひとつは夏へ通じていると信じて疑わなかったからピートは夏への扉を探すことを諦めませんでした。
そんなピートの行動に励まされてダンも夏への扉を探す話です。たぶん。
まー今風にいうとシュタインズゲートを探す話です。たぶん。
藤子 F 先生も『未来の想い出』という作品で夏への扉やシュタインズゲート的なものをテーマにした
ストーリーを描いています。たぶんこの作品の影響を強く受けているんだろうと思います。
まーけどとにかく最近暑いので冬への扉(避暑地への逃亡)を皆様にはおすすめします。


ところで皆様、暑い日が続きますがご自愛下さい。