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2013.06.20 Thursday

ふたりのイームズ

京都で打ち合わせがあったのでちょっとはやめに工場をぬけだして
東寺のすぐ近くにある京都みなみ会館へ行ってきました。
空を分厚い雲が覆い、ザーザー降る雨に陰鬱な気分…。

なわけはなく(笑)以前から楽しみにしていたドキュメンタリー映画
「ふたりのイームズ 建築家チャールズと画家レイ」を鑑賞しにきたので
気分はうきうきです。

ただおしゃれなだけのつまらない映画だったら帰ってからおいしいベルギー
ビールでも飲んで気分を紛らわせようと、気分に保険をかけて臨んだのです
が、観終わってみると見応え十分で楽しめるとても満足のいく内容でした。

始まって早々いろんな人が、チャールズを持ち上げカリスマだの、ハンサム
だのいわゆるイエスマンのオンパレードだったのですが、
あとは、みんな悪口を言いたい放題(笑)

この作品はジェイソン•コーン監督自身が引っ越しの際インテリアの本をみ
ていてジャーナリストの性分でとことん調べていくうちにイームズの家具で
はなく映画に興味を持って作られたらしいので、家具を中心に置いた作品で
はなく建築家チャールズと画家レイの人物像や、ふたりの関係が作品にどー
いった形で反映されていったのかという部分と映像作品が20世紀後半のアメ
リカにどーいった影響を与えたのかと言う部分に軸を絞っている点がかえっ
て斬新でまた解りやすくもありました。

とくに1959年のモスクワで開催されたアメリカ博にて7スクリーンを使って
上映された「アメリカの1日」という作品のラストをチャールズが飛行機にし
ようと考えていたのに対してレイが提案した(スバラシイ!!)案があり、
チャールズもレイの案を採用し、上映まで持ち込んだところなどは、冷戦時
のプロパガンダ的要素を含むスクリーンでよく実現出来たものだととても感
銘を受けてしまいました。(やられちゃいました(笑)

満足した足取りで帰ろ…あっ!?
この後いつも以上にハイテンションで無駄話の多い打ち合わせになったこと
はいうまでもありません。

ついでにこれまで京都みなみ会館で観てきたドキュメンタリー映画のなかで
おすすめの2作品を紹介します。

→「 INVITATION from SPIKE JONZE」中の1作。絵本「かいじゅうたちのいるところ」
の作者モーリス・センダックのドキュメンタリー「みんなのしらないセンダック」

→「マイアーキテクト」建築家ルイス•カーンのドキュメンタリー

なぜこの2作品を紹介するかといいますと、どちらの作品もすばらしく、
両人の生涯や人物像を浮かび上がらせ、かつひねくれている人が出てくる
のでたまらなくおもしろいんです。
両方共DVDになっていますのでこちらもおすすめします。