2015.02.03 Tuesday

とっさ日記 その2

ネタが無くてとっさに思いつきで、そうだ!最近作ったモノを紹介しよう!ってわけじゃないですよー!(笑)
あっ!最近作ったモノを紹介します!と、木工家の方がするというブログを、
家具屋である僕もそれをちょっとやってみようかと思いやってみます !! part2です。(笑)

まず1つめは京都市が取り組んでいる1000KITAプロジェクト
千本北大路からはじまる「新しいまちのかたち」というプロジェクトの
子供を対象としたワークショップで使われるワークショップテーブルです。

120案ほど考えて他にカワイイ形の案もあったのですが、
最終的にローコストで軽くて持ち運び易くスタッキング出来るテーブルレッグを
というのは魅力的で作ってみたいと考えて設計を詰めました。
材料はあえてホームセンターで買えるものを使っています。
制作時間があまりなかったので大学生のU君に納品まで手伝ってもらって本当に助かりました(笑)
ありがとー!

2つめは京都の焼き鳥屋さんで使われているカウンタースツールです。

設計はいつもお世話になっている建築士の方がされました。
丁度同じ寸法の角材がいっぱい手に入ったのでその材料だけで作れる設計になっています!

3つめは3シーターのソファとオットマンです。

ハードメイプルの無垢材とターコイズブルーがよい感じに合っています。

4つめはウォルナットとナラのツートーンなダイニングテーブルとローテーブルです。

ダイニングテーブルの方は椅子が入り易いように脚の間隔を広めにとっています。
全体的にかどを少し大きめに丸めて柔らかい印象を出しました。

5つめはチェリー無垢材とスチールレッグのダイニングテーブルとベンチのセットです。

極力シンプルにしてほしいとご要望があったので出来る限り線を細くしてすっきりとまとめました。

6つめはダイニングチェアです。座面の生地を椅子の本体に直接張り込む方法で作って頂きました。

中には板が入っていないので、小さなハンモックの上に座っているイメージでしょうかね?
とても座り心地がよいです!

7つめはコートハンガーです。ウォルナットの無垢材で作りました。

軸の部分に蝶番をつけようと思っていたのですが、置いてみるととてもダサくて
心底がっかりしたので何か違う方法で機能を満たそうと考えて馬の鞍などに使われる丈夫な革を
真鍮の無垢のマイナスネジで固定してみました。

思っていたよりしっかり固定出来てスッキリしたので満足満足!(笑)

まだまだありますが、とりあえずpart2ほこのへんで失礼します!

 
2015.01.02 Friday

羊男の年賀状

あけましておめでとうございます!
2015年がやってきましたよ!数字だけみると未来がやってきた感じがします。
もしかすると、僕等はもう既に未来人なのかも、、、!?
けれども相変わらず車は地面を走っていて、ヒューマノイドロボットが街中で歩いていることも無く、
そんな平凡な未来の風景に退屈さと安心感を感じます(笑)


年末に琵琶湖の砂浜で拾った破片。カワイイ!!年代もデザインもバラバラ、
何処かで誰かが何か目的をもって使っていたものの一部分。

さて、昨年はおかげさまで色々なお客さんの色々な家具を制作させて頂くことができました。
年々忙しくなってきてはいるのですが、
僕の仕事は遊びの要素も混在しているのでとても楽しい1年を過ごすことができました!
今年も2014年よりも楽しい年となるように心がけて行こうと思います。
皆様にとっても楽しい2015年でありますように!
本年もよろしくお願い致しますねー!

今年の初詣ならぬ初映画


摩天楼(1949年)
フランク・ロイド・ライト(ミースやコルビジュエと共に近代建築の三大巨匠と評されるアメリカの建築家)
をモデルにしているらしい主人公の建築家ローク(ゲイリー・クーパー)は妥協を拒み
新しい時代の建築を実現しようとするあまり、中々仕事が決まらず、失職。
石切り場で肉体労働に励むロークは傲慢で自己中な女性記者と出会う。
そんな折ロークの建築に興味を持ったクライアントが現れ、ロークの高層建築がはじめて実現する。
完成パーティーに現れた石切り場で出会った女性記者は革新的な建築でメディアを敵にまわしたロークに
建築家としてはもうやっていけない!と警告するのだが、、、
あまり書くと観る気が失せてしまうのでこのへんにしておきます。
まぁロークはこの後信じられないことをしでかしてしまうのですが、終盤のシーンには感動させられます。
作家性(個性、個人)とメディア(集団、社会)の戦い、皆がいいと思うものごとの不確かさや
集団の中の個人の存在価値を扱っている映画かな?って思いました。
お時間があれば(作ってでも 笑)是非観てみて下さい。ステキな映画です。
2014.08.15 Friday

エンドレス8 ½

8月も半ば…。
仕事だったり遊びだったり、わりと変化も多く日々よい加減の刺激を受けてモノ作りに励んでいるのですが、
こうも暑い日常が続くと昨日と今日と明日の境目があいまいになって、
しまいには扇風機もしくはクーラーに当たりながらひえひえのビールを片手に避暑地的物語の中へ
ヴァカンスへ出かけたくなります。けれども行き先は何故かいつも夏の暑い日だったりするのでした。

そんなわけで、涼しい何処かへ逃避したい!けれども外は暑い!
家から一歩も出たくない貴方に屋内に居ながら行ける少し不思議な旅を紹介します。

まず1つめは『サマータイムマシンブルース』(映画)
とある大学の(まー善通寺にあるけど)

夏休みにSFの意味さえ知らないSF研究会のメンバー達が
オバカな行動の連鎖で部室のクーラーのリモコンを壊してしまいます。
翌日、灼熱の部室に突然現れたタイムマシンに乗って昨日へ壊れる前のリモコンを取りに行くのですが…。
原作、脚本上田誠。監督本広克行。音楽halfby&strauss、tommyheavenly。
瑛太、上野樹里、真木ようことか豪華な俳優。なのにB級!いや、C級だねぇって感じがとてもアリだと思います。
名言は(おれのヴィダルサスーン返せー!)(白とか黒とかどっちでもいいよ!!)です。
観たくなるでしょ?


次に『時をかける少女』(アニメ)
言わずと知れた名作。筒井康隆原作の小説をもとに細田守監督がアニメ化した作品。
ストーリーは知っての通りですが、山本二三の背景画が美しい!!
この夏に静岡市美術館で展覧会をやっているので是非行ってみたいものです。
あっ!?ついでに同じ細田監督の『サマーウォーズ』もこの時期の話なので是非観てみて下さい!


3つめは『人類は衰退しました』(アニメ)
田中ロミオ原作のライトノベルをアニメ化。ファンシーな絵柄とは対照的に風刺的で毒々しい世界観。
人類の文明が衰退して旧人類となった(わたし)達と現人類の妖精さん達との関係がおもしろいです。
異種族に対してフィールドワーク的な手法で観客でもある僕たちと一緒に妖精さん達を知っていく感覚には
文化人類学的な視点が入っていて好奇心がくすぶられます。
第7、8話の(妖精さん達の時間活用術)では、
主人公(わたし)が上司でもある祖父に頼まれて初対面の助手さんを迎えに行く途中に
妖精さんがお菓子を量産するために(わたし)のクローンを作ろうとするのを
(わたし)に拒まれるところからはじまります。
クローンを諦めた妖精さんはタイムスリップするバナナを作って(わたし)を増殖させるために
時間のループの中へ送り込んでいきます。
その繰り返される過程で不確実な存在でもある助手さんが(わたし)の認識によって確定するストーリーです!
スゴい!…って意味不明ですよね(笑)是非観てみて下さいね。

そして、只今シーズン2の最中ですが、『スペースダンディ』(アニメ)の
エピソード10(明日はきっとトゥモローじゃんよ)です。
珍しい宇宙人を捜して宇宙を旅するダンディがエピソード1で仲間(ペット?)になったミャウの故郷
ベテルギウス星へ訪れます。
そこで謎のエネルギーパイオニウムの影響で日めくりカレンダーがめくれない同じ日のループに入ります。
田舎の小さな町工場で旋盤工として働く寡黙なオヤジと世話焼きの母や
マイルドヤンキー的旧友やクラスのアイドルとの再会、
そんな繰り返す同じ日からミャウが選んだ選択は…。
リアルすぎて泣けるストーリーです。

最後にぼくの大好きな小説です。
『夏への扉』ロバート・A ・ハインライン 著
アメリカのSF文学の巨匠の作品です。ネタバレします。
タイトルからも想像出来ますが、どちらかというと冬の作品です。
エンジニアで発明家のダンはメロメロだった女性ベル・ダーキンと友人のマイルズ・ジェントリーに裏切られ
心の友でもある猫のピートを含むすべてを失い、ベルの陰謀によって1970年(1956年の作品です。)
から30年後の未来の2000年へコールドスリープで送り込まれてしまいます。
2000年の世界でもエンジニアであることを忘れず日々を送るダンは未来の世界で唯一できた友人のチャックに
タイムマシンがあることを聞きつけてあらゆる手を使って1970年に戻って自分の人生を取り戻そうと奮闘します。
そんな中でダンは(なんどひとに騙されようとも、なんど痛い目をみようとも、
結局は人間を信用しなければなにもできないではないか。)と考え、人生をかけた戦いに挑みます。
外に通じるドアが12もあるダンの家で冬になると雪が嫌いなピートはダンに何度もドアを開けさせます。
そのうちのひとつは夏へ通じていると信じて疑わなかったからピートは夏への扉を探すことを諦めませんでした。
そんなピートの行動に励まされてダンも夏への扉を探す話です。たぶん。
まー今風にいうとシュタインズゲートを探す話です。たぶん。
藤子 F 先生も『未来の想い出』という作品で夏への扉やシュタインズゲート的なものをテーマにした
ストーリーを描いています。たぶんこの作品の影響を強く受けているんだろうと思います。
まーけどとにかく最近暑いので冬への扉(避暑地への逃亡)を皆様にはおすすめします。


ところで皆様、暑い日が続きますがご自愛下さい。

 
2014.06.03 Tuesday

行楽日和に掲げるビールグラス

デジャヴュですかね(笑)
やって来ました名古屋です。

街中のネギボウズを見かけると来たなーって気がします。
ベルーギービールウィークエンド2014!今年は僕を除いてヒマそうな友人達と計4人での参戦です。


グラスリンサーできれいにグラスを洗って心もきれいに(笑)…
さて、精神を研ぎすまし、ゴーストの囁きなんて無視しちゃって今ここで飲みたいビールをサーチします。
目移りしますが限られた時間と胃袋のキャパと相談し冷静に、
しかし情熱的に眼前に広がる無数の輝く液体達を見比べてゆきます。
おばちゃんもおっちゃんも若者も社長さんも子供たちも日本も踊っています!

ブレイクダンスをしだす若者たち…いや本気でスゴい!?

夜もふけて、ヴェデットのシロクマさんがベルギーの森からやって来ました!
動物園で見たのよりカワイイ(笑)

ふー楽し旨かった。満足した心地で帰ろうとすると、
マッドでビールな友人がノリノリでクラフトビールのお店へ行こうと言い出し…

べろんべろんに酔っぱらったまままさかの乾杯っ!です。
KEGというお店。

そしてここで飲んだビールはなんと!?
…甘くておいしかった気がするのですが記憶にございません。

※まことに申し訳ございませんが、写真にてお楽しみ下さい。


おまけ
写真で楽しむプチベルギーの旅

アントワープの街 蚤の市とベルギービール専門店

歩き疲れて入ったワッフルのお店 

ルーベンスの絵画が掛けられている教会。そーですフランダースの犬のあそこです。

とても古い活版印刷機!記録文書や上の写真の最古の印刷機が世界の記録遺産に、
工房や活版印刷の道具類は歴史遺産に認定されたそうです。製本職人クリストフ・プランタンさんの活版印刷工房

ブリュッセル グランプラス 世界で最も美しいとされている広場らしいのですが、
それよりも僕は脇にあるベルギービール博物館へ。(笑)

美味い!

オルヴァルの看板を発見!!
修道院で造られているとても美味しいビールなのですが、その敷地内にあるらしい泉に
1076年に訪れたイタリアの伯爵夫人が結婚指輪を落とすと鱒がくわえて上がってきたという伝説が残っていて、
それがラベルとかに使われているらしいです。

よい旅でした。




 
2014.04.23 Wednesday

小さな道具

あたり前ですがどんなものでも人の手によって作られたものである限り
意識的であれ無意識的であれ何らかの意図を含んでいます。
そんなものを作るときに作り手がかける思いや考えを設計思想と言ったりするんですが、
使い手としての僕がそれを感じ取っている少しニヤリな道具たちを紹介します。

まずはじめに僕の仕事机に長年居座っているペン立てがいます。

彼とはベルリンでお会いしました。
見た目は至ってシンプルな形をしているんですが、
このペン立ては真っすぐ立つことが出来ません。
なんとペンがいっぱい入っている方向に傾くように出来ているんです。

よく使う方向へ傾くのでペンを抜き差ししやすく、
底はゴムで出来ているのでペン先に優しく音も鳴らない!
よく考えられた設計だとうっとりしてしまいます(笑)

次に同じくドイツのKRUPS社製のふたを開けて立てる目覚まし時計がおります。

彼女は少し神経質で細かなことにまでこだわりを持って日常業務に励んでいます。
まずふたを開けるとプラプラならず、開ききらずに途中で止めるとその位置で静止します。
ふたはもちろんキレイに隙間無く収まり、
少しザラついたマットな肌と相まってこれだけでも高級感を感じます。
ふたを開ききって時計を立てると気取ったところの無い丸い顔をこちらに向けてくれます。
そして何よりもアラーム音までしっかりデザインされていて、音がキレイで、
音と音の間に少しゆっくりとした間があり、起き心地がとてもよいのです。
素晴らしい!!日本の製品ももっとがんばってほしいと心底思います。

まー最初にドイツの道具を紹介したんですが、僕はドイツ工業製品贔屓なところがあります。
まわりを見渡すとドイツ出身の道具達が色々とあります。
ドイツ製品を一言で括るのには無理がありますが、無駄が少なく、作りがよくて
細部まで設計者の目が行き届いている洗練されたものが比較的多いように思います。
逆にいうと遊びが少なくて愛着は湧いても愛嬌はあまり感じ取れないともいえますが…。

次に滋賀県のガラス工芸家東さんのガラスコップを紹介します。

透明で解けかけた氷のような曖昧なフォルムのコップ。
けれども口回りに色を持ってきて縁取っていることでしまりのあるものになっています。
手で持ってみると凸凹の部分に指が入り込み持ちやすく、
口元の縁取られた輪っかは丸くて口当りがとてもよいんです!
このコップで飲むビールは最高です!!

ちょっと長いんですけどまだあります。
(少しブログをサボっていたから…と、いうわけではありませんよ(笑))

HEYのトレー(デンマーク)スチール製のカラフルな多角形のトレーなんですが、
一辺というか一面が同じ寸法で作られているので並べたり、中に入れたりしてもすっきりおさまります。
色と形の組み合わせで色々な表情を作ることが出来るレゴブロックのような発想
で作られているように思います。

そして、スウェーデン軍?のソープディッシュもなぜか部屋にあるんですが、
ステンレスの板にプレスをかけただけのシンプルな作り。

だけど最小限の手間でとてもよいものをつくっている!と感心しました。
底のプレスは強度を上げつつ石けんについた水を切れるように意図されているのかな?

最後にイタリア製の保存容器 どこにでもある当たり前の保存容器。

型ガラスで出来ていて均質ではあるけれどもメーカーのマーク?やちょっとした装飾があり、
どこか愛嬌を感じさせるところがある。そして何故か無印で扱っています!(どーみても有印なのに…)


とまぁ色々と紹介しましたが、僕の生活まわりにはきりがないくらいのニヤリな物が散らばっています。
そんなひとつひとつの物にそれぞれの設計思想や技術が詰まっていてそういった物に囲まれて送る当たり前の生活は
作り手のいろんな思いに支えられた、実はすごく充実したものなんだと改めて思いました。
そんな生活の細部ともいえる良き物達に囲まれた生活をこれからも楽しんでいきたいものですねぇ。




おまけ
生活に潜むステキな設計思想に触れられる本

.▲ッレ・カスティリオーニ 自由の探求としてのデザイン 多木陽介著
イタリアの巨匠デザイナーカスティリオーニの設計思想に触れられる名著!
第一部 物 第一章物の地図帖 でカスティリオーニのスタジオに入れます(笑)

道具の再発見 姿・かたち・機能との対話 佐貫亦男著
古い本です。ヨーロッパのプロダクトに潜む設計思想や国民性について書かれた一冊。
ドイツのプロダクトが大好きなくせに辛口なところがあったりしておもしろいです。
読み進めるとEU発足前のヨーロッパの旅をしながら物との対話を楽しんでいるような感覚になります。

製品開発とデザイン その優れた100選 Jay Doblin著 金子至・岡田朋二・松村英男 訳
こっちも古い本ですが、シンガーミシンやT型フォードはもちろん1742年のフランクリン・ストーブから
1965年ベル・トリムライン電話機まで、イリノイ工科大学デザイン研究所によって選定された優れた工業製品100選。
優れたデザインの背景を製品ごとに紹介していくんですが、解説文が訳のせいか少し大雑把で笑えるところがあります。


機会があればぜひ読んでみて下さいね。














 
2014.03.02 Sunday

とっさ日記

最近作ったモノを紹介します!と、木工家の方がするというブログを、
家具屋である僕もそれをちょっとやってみようかと思いやってみます。(笑)

まず1つめです。
養護学校を卒業される生徒さんたちが記念に寄せ書きなどをされる家具(かな?)です。
あまりスッキリ洗練されたモノを作るとどこか愛嬌を欠くものが出来てしまうので主旨にそぐわない
と思い、どこか無骨でカワイイ雰囲気を持たせようと考え作りました。

片面はホワイトボードでもう片面は寄せ書きをするスペースになっていて白い木(ホワイトアッシュ)
を使っています。
この家具を作っていて例えば木の部分をウォルナットのような焦げ茶色の木を使い、黒板を取り付けた
パターンのモノのいいんじゃないかと想像しました。そういう注文お待ちしています!(笑)
お店の案内板とかメニュー表にもいいかもって思います。
野洲養護学校Aさま、よい機会を頂きありがとうございました。
楽しく作ることができました!

2つめです。
脚が取り外せる小さな机。超難関の資格を取得するための学習机を作ってほしいという依頼があり制作しました。

杉の一枚板にウォルナットの丸い脚が4本付いているだけのシンプルな机です。
端っこが割れた木を(意図的に)使っているのでこれ以上割れ目が広がらないように鎹(かすがい)
(木造建築などに取り付けるコの字型の金物)を付けようと考え入手したのですが、
既製品は少し太く丸い形の物しか無かったのでしっくりこないなぁと思い、伊勢神宮などで使用されている
和釘を作っている工房に依頼してお誂えで制作して頂きました。

これがすごく良いもので、役目を果たしつつシンプルだけど存在感がある!とみとれてしまいました(笑)
U様よいものを作って頂きありがとうございました。
そしてSさま、是非この机の天板がボロボロになるほど勉強に励んで下さい!

3つめです。まぁこの辺にしておきます。
シンプルなダイニングテーブルとベンチのセットです。近江家具商人のお客さんは木の好きな方が多く、
この冬だけでもハードメイプルを使ったテーブルとベンチを5セットも作っています!?

…そんなに作っていたことに今、気がつきました(笑)実はこれまで一番多く作ってきた家具かもしれません。
たぶん、お客さんの身長、サイズや形状などの細かな要望を反映して作るので人気があるんでしょうか?
ぱっと見は同じなんですが、実は全て違う一点ものなんです。
Aさま Kさま Nさま
そして2mの大きなテーブルを2つ制作させて頂いた(当初は4mのテーブルを作る予定でしたがデカすぎて
動かせないということで2つに分けることに…(笑))U様

ありがとうございました!Aさま…まだ完成していない他の家具もありますがもうしばしお待ち下さいね!

今は京都市内の某大学のプロジェクトで学生がデザインした外で使う大きな家具を学生達と一緒に作っています。
文化祭前日のようでなんか楽しい!まあ28歳なのですが(笑)








 
2014.02.06 Thursday

保育園来訪記

知人の方の紹介で木工機械を譲っていただくことになりました。
滋賀県湖東地区のとある保育園の跡地。現物を確認するために足を運ぶと、まずこの建築の雰囲気に驚きました。

大きな瓦葺きの木造平屋建てで中に入ると趣きのある開放的な空間が広がっています。

老朽化のためすでに取り壊しが決まっていたのですが、
こんなにステキな建物を工場として使われていたことを少しうらやましく思いました。


長い間使われ続けてきた物や建築には独特の愛着がわきます。

まあ長い間使われてきた時点できちんと作られていたり、使いやすかったりする割合が高いのは当然で、
そーいったモノが魅力を帯びることもなんとなくわかる気がする…とも思うのですが、
古いからイイ!ではなくそもそもそれ自体がイイから長い間使われて古くなるってことでしょうか(?)

また素材によって木は塗装では表現出来ない色に変わり、真鍮や銅はくすんで、鉄は錆びて…
そんなことが更にもののステキ度(笑)を高めているように思います。

例えばこんな感じ↑

ヴィンテージやアンティーク、古民家とかいったものの魅力もそんなとこにあるのかもしれませんねぇ。

100年前のあかり↑

ピジョン社製のオイルランプ(フランス製)

そんなずっと使われるようなモノを僕も作っていきたいものです。




おまけ
時間を経たモノや建築を本当にとても、こってり愛してやまないことがひしひしと伝わってくるマンガ家
冬目景さんの作品を紹介します。

.泪曠蹈
建築を学ぶ大学生 土神(にわ)が建物の持つ(記憶)を視る能力に目覚め、建物が見せる過去から(建物の望み)
を叶えるべく奔走する。
建築や家具がストーリーに直接関わってくることもあり、背景がすごく丁寧に描き込まれていて画をみるだけでも楽しめます!

▲▲灰法
家庭の事情でじいちゃんの住む築80年以上のしきみ野アパートに越してきた空木(うつき)が謎の少女アコニーと出会い、
しきみ野アパートに意思があることを知らされる。
住民のかえるやら幽霊やら座敷童子やら森の精霊やらまあいろいろ、多彩なキャラクター達と非日常的な生活を送る。

J玄峇柩菲記
明治26年に作られた生き人形イアンは裏通りの細い路地を抜けた先にある町の住民。
人間から忘れられた物たちや役目をまっとうした物たち(物の怪)の住む町で起こるヒューマン(?)ドラマ。


上に挙げた冬目景さんの作品は人と人や人と物(モノ)のコミュニケーションがしっかりと書かれ、
背景になる建物や家具などがとてもきめ細かな描かれ方をしているところが特徴的で、
それだけで十分なのですが、そんな背景として扱われる建物やモノやらがストーリーの軸にあって、
生き物(キャラクター)として扱っているところがおもしろすごい!って思います。
おすすめです。


 
2014.01.07 Tuesday

(谷)建築に夢をみた

あけましておめでとうございます!
昨年は(お世話になって無い方もいますが(笑))
たいへんお世話になりました。
このblogの感想をお客さんから度々頂いたりすることもあり、
とてもうれしく思っています。
本年も低空飛行でなにかとやっていこうと思いますので、
何卒あたたかく見守って頂きますようお願いします!
皆様にとって実りの多い年となりますように…。
と、いうか実りの多い年に意地でもしてゆきましょう!!

変な友人のステキな母上にごちそうになった雑煮と紅茶

ガラス工芸作家 東さんのアトリエ兼SHOPで忘年会

さて、年末年始は忘年会、新年会、映画、アニメ、読書、睡眠、
気が向けば掃除というほぼ廃人として過ごした僕は自ら充実した
一日を獲得するため久しぶりに京都駅の上の方へ上がってみたのでした。

この巨大な駅を設計したのは建築家原広司さんで
(昨年の9月7日のブログに載せてたスカイビルの設計もされています。)
賛否はありますが、僕はこのデカくてダサい建築がわりと好きです。
この建築家は難解な文章でしばしば自ら設計した建築を説明します。
(ちなみに京都駅の設計趣旨は屋上で読めます。)↓

いつも難しいことを考えている人だなぁと、理解度20%で読んでいたのですが、
学生の頃、衝撃の事実を知りました。
「原・現代住宅再見3」藤森照信著で、原広司さんが「自邸(1974年竣工)を
1000倍にふくらましたのが京都駅」と、述べています。

我々は伊那谷で育ったが、僕としては伊那谷に限らず、日本の文化は《谷の文化》ではない
か、集落論から言えば、谷を中心に育まれた歴史文化ではないかと考えています。
京都駅も、谷を持ち込むことで、日本の文化を象徴できるのではないか、基本的に僕は谷が
好きなんですね。

『稲穂』インタビューぁ晋供々司さんに聞く 日本の文化を象徴する京都の玄関より抜粋

…日本の文化は…とは言ってるものの、基本的に僕は谷が好きなんですね。って言っちゃってます。
つまりこれはめちゃくちゃ私的なものを公共建築に持ち込んでいるということだと思います。
僕はそのことを知ってこの建築家がとても好きになりました。


プラネテスというマンガでツィオルコフスキーの
「地球は人類にとってゆりかごだ だがゆりかごで一生を過ごす者はいない」
という有名な文章に対して「そいつぁツィオルコフスキーのついたウソだ 
20世紀初頭に宇宙旅行を夢みたおっさんがそれを叶えるために一発吹いたのさ 
大先輩(ツィオルコフスキー)は頭がいいから自分の欲望を人類全体の問題に
すりかえたんだ たいしたおっさんだよ」
というおもしろいセリフがあるんですが、
建築家原広司は自分が夢みた建築を実現するために自分の欲望を日本文化
というコトバにすりかえたんだってことかも知れません。
実際に夢みた建築が実現したので“たいしたおっさん″です。

エスカレーターを何回も乗り継いで屋上広場へ行くと
走り回る子供たちや腰を休める老夫婦、景色を眺めている人達。

原広司が見て育った谷の上から谷底を見下ろすと人の流れが止むことなく続いています。
賑やかな駅です。この光景を眺めると日本文化がどうとか、
建築家のエゴだとかそんなものはどーでもよく思えてきます。
結局のところ、実際に大勢の人が関わりを持って、その生活の一部に
あたりまえにあるモノが持つ魅力はたまらんのだということだと思います。

充実した一年のはじまりに、いいもん観れました。


2013.12.07 Saturday

LAKE SIDE SO-BA- CASE

世界三大発明の一つに麺類があります。
なかでもラーメン、うどん、そばには我が国が誇る麺狂いな職人達が
日々鍛錬に鍛錬を継ぎ、血のにじむ努力の末築き上げてきた味があります。
そうやって洗練されてきた麺は時を経て今日に至っては文化的価値を持つ
国民的ソウルフードの地位を得ました。

そんな崇高な食文化を継承する漢がここ今津にもいます…

そんなわけで用事があって琵琶湖のひだりうえのほうの今津にやってきました。


ここまで来れば琵琶湖の水はとてもきれいです。

そして今津といえば ひょうたん亭 です。

ラーメン、うどん、そばは僕にとっては家具を作るために欠くことの出来ない
重要な栄養源であり、主食でもあります。(ナノマテリアルです。)
けれどもそのどれをとっても自宅で手軽に美味しくなんていうのは夢物語でしかなく、
結局のところ麺狂いな職人さんに頼るしかないのが現状です。
つまりまぁ平たく言うとおいしーお店に行きたいだけなのですが…

そしてとにかくここのそばはおいしいのです!

看板メニューのひとつに元祖周航そばというそばがあります。

謳い文句が「竹生島に向かう船。ゆばが波。鮎やわかさぎが泳ぎ、
鴨たちが水面で休んでいる」とあります。
つまり、(どんぶりに琵琶湖の風景を写しています)ってことです。
もーこれは食べられる日本庭園と言っていいかもしれません!

しかも食べ終わるとどんぶりの底にプチ琵琶湖が!?

店の居心地もよく店主としゃべりつつのんびりと居座り、
鯖街道鯖寿司を堪能し、(絶品!)

メモリがEからFになったところで午後からの打ち合わせに向かいます。
中々かからないエンジンを吹かして…

ごちそうさまです!おいしかったのです!
滋賀県にこんなにステキなお店があってよかった!

と、思いつつも2号店は是非琵琶湖の東側(近江八幡あたり)に!
と店主に詰め寄るのでした(笑)
ざるそばも美味しいので近くを通る機会があったらぜひ寄り道にどうぞっ!

あっ!?ちなみに麺類は世界三大発明ではありませんよ。

2013.11.12 Tuesday

パリ?テキサス?ポワッシー!


旅先で出会った方にhome picnic のpull chairを
ファブリック仕様で制作させて頂きました。



「ぽわっしーって駅で誰かにゔぃらさゔぉえどこ?って聞いたらわかる。」
兄から得た有益かつ随分てきとーな情報をもとに目的地へ向かい、
想定通り迷いそうになっていると
こんな郊外の街に東洋人が!?(台湾の方々だろうか…)
たぶんこの街によそ者が訪れる理由はひとつしかないので
ついて行こうと同じバス停で降りて話しかけると…
おもいっきり広島県民でした。(失礼しました(笑)
御夫婦で来られていたのに突然変な滋賀県民にからまれて
一緒に建築鑑賞するはめになってしまったことは
本当に気の毒だと思いますが、僕は楽しかったのです(笑)

近代建築の五原則「ピロティ」「自由な平面」「自由な立面」
「水平連続窓」「屋上庭園」を提唱して
実際に取り入れた住宅としてル・コルビュジエが1931年に竣工
したサヴォア邸は近代建築史上とても重要な建築らしく、
その重要さを僕がここで説明しようにもいまいち解っていないので
避けようと思うのですが、(笑)
(簡潔に理解したくばMA2 1920-1945 近代建築の開花 
ケネス•フランプトン著を参照下さい)

まあとにかく今となればとくに革新性が理解出来ないのは仕方ないにしても
82年前の建築だと考えるとそのスゴさがなんとなくわかる気がします。

「屋上庭園」(と、いうよりも大きな植木鉢を置いているだけ…?)
はとても残念な感じなのですが(笑)他の4要素はなるほどとうなる部分があります。
しつこいですが、「屋上庭園」は置いといて建築(作)家としてのル・コルビュジエ
のセンスを体験できたことに満足し、
お土産にナンセンスなポストカードとかを買っていっしょにポワッシーを後にしました。


門番小屋!?(笑)

そんなパリの郊外の街で偶然居合わせた(プロのデザイナーの方でした)方から
家具の依頼を頂いたので本当にうれしく思い、
この機会にpull chairの細部を改良しようと、パーツの形状や制作手順を見直して
以前のものよりブラッシュアップしようと試みました。



ファブリック仕様でナラの背もたれ、マットブラック塗装の組み合わせは
お客様の指定なのですが、やはり色彩や質感を把握して組み合わされている!?
僕は(細かな事を書くと長くなるので省略しますが…)センスは感覚ではなく
技術だと思っているので、こーいった技術を持っている
方と話したりすると教わることも多くおもしろくてわくわくします。
若干ニヤけます(笑)
よいメールも頂き、O様本当にありがとうございました!
そして、台湾人と間違えて本当にごめんなさいね!